「ブランク長いから多分色んなこと忘れてるなぁ」
「何を忘れてるかも、さっぱり分からない……」
こんな風にお悩みではないでしょうか?
もしくは、さらに
「よし!勉強のために「今日の治療薬」「今日の治療指針」買って読み込むぞ!」
なんて意気込んではいないでしょうか?
ちょっと待ってください!!
長いブランクからの復帰では、勉強法にコツがあります。
闇雲に真面目に張り切ると私のように“2日”坊主になってしまいます!
この記事では、ブランク10年のママ薬剤師さんにおすすめの勉強法を紹介します。
専業主婦目線でコスパもバッチリ!且つ長続きできる方法ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【おすすめ勉強法】小さく始め長く続ける
ブランクの長いママ薬剤師さんにおすすめなのは、この方法です。
- 転職サイトの情報から一件の求人に応募して、面接日時を決める
- その薬局近くの病院の診察科目をテーマに決める
- その科目の「医師が書いた一般向けの本」を読む
- その科目の「薬剤師が書いた薬剤師向けの本」を読む
- その科目の「医師が書いた医師向けの本」を読む
転職サイトの情報から一件の求人に応募して、面接日時を決める
転職サイトで働きたい店舗が見つかったら、まずは必ず応募をして面接日時を決めてください。
勉強はここから始めます。
就職活動と同時に勉強を始めることで、面接や職場復帰などのタイムリミットが決まるので否が応でもやる気が絞り出せますよ。
その薬局近くの病院の診察科目をテーマに決める
さて、求人情報に主な処方箋の科目が載っていればラッキーです。
なければGoogleマップで周辺の病院と診療科目を調べ、勉強科目決定になります。
本を3冊購入し面接まで読み込む
このテーマをもとに、書籍を3冊集めて読みこんでいくのが私のおすすめ勉強法です。
この勉強法のコスパの良さを最大限引き出すには、5つのポイントがありますので次から詳しくお話しします。
ポイント①分野をしぼる
私は「今日の治療薬」で復習するぞ!と始めた時は、ノートにまとめながら調べつつやりましたが、1週間も持ちませんでした。
このような挫折を避けるために、関わる可能性のある診療科目を無理矢理でも一つに絞って勉強を始めるのが重要です。
ブランクの長いママ薬剤師さんの復職活動では、1軒目で決まることは稀です。
つまり
「応募する薬局を決める→科目を決定→この科目について実戦的な知識を身につける」
これを繰り返していけば最速で必然的に総合的な知識が身についていきます。
専業主婦の復職活動では、何よりも諦めず続ける事が大切です。
この方法ならば膨大な情報に挫折することなく継続することができますよ。
ポイント②一般向けのものから始める
科目が設定できたら、その分野でこれらの本を一冊づつ最低でも合計3冊用意してください。
順番に読み込んでいきます。
- 医師が書いた一般向けの本
- 薬剤師が書いた薬剤師向けの本
- 医師が書いた医師向けの本
私はコスパ重視の専業主婦なので、ひとまず評価の高い本を選んで3冊で学び始めました。
より詳しく知りたいところはネットで調べたりでも事足ります。
足りなければ、就職してから「薬剤師向けの本」を増やしましょう。
あくまで復職のための学び直しなので、時間とお金の節約は心掛けます。
読みこむ順番は絶対に1から順に!一般向けのものから始めるのがポイントです。
一般向け→薬剤師むけ→医師向け です。
ブランクが長いと忘れていることが多くあります。
まずは必ず、何も知らないことを前提に簡単に説明されている本から始めましょう。
専門用語を使わずにわかりやすい言葉で書かれているので、服薬指導の参考にもできます。
次に薬剤師向けの本で専門知識を復活させます。
ここで薬理や病態について詳しく学び直して、知識のアップデートも行いましょう。
最後に医師向けの本で処方意図まで復習すれば、現場復帰で確実に力になる知識が身につけられます。
とにかく「一般向けの簡単なものから!」です。
このポイントを忘れずにいれば、挫折を防いで勉強が続けられますよ。
ポイント③必ず紙の本や雑誌で
勉強は必ず、体系的な知識がまとめられた「紙の本」でやりましょう。
長期のブランクで多くの事を忘れている薬剤師にとっては、何よりも基礎となる知識を取り戻すことが大切です。
専門書は電子化されてないものが多いので、電子書籍でなく「紙の本、雑誌」がポイントです。
私は1度目に勉強を始めた時、コスパを考えるあまりネット中心で勉強していました。
ところがネット上の情報は現役薬剤師のための専門的でポイントを絞った知識がほとんど。
これには、ブランクが長い私はとてもついていけず、挫折です。
必要な知識を身につけたらフリマアプリで売ることもできるので、紙の本を購入しましょう。
ポイント④書かない
この勉強法では、書かずに、体系的知識をまとめた本をひたすら読み返して覚えます。
書いてまとめようとすると、圧倒的に時間がかかります。
復帰のための今はとにかくスピードと知識量が大切!
読む!とにかく何度でも読む!
常にそばに本を置いて、スマホ開く代わりに読む!
料理の煮込み時間中に読む!
レンチン待ちに読む!
もちろん分からない言葉や忘れていると認識した事は短くメモしておいてください。
3冊の本を読み込んだあと、メモしたことがまだ分からなければネットで調べましょう。
この時も書き込みはダメです。
スクショやブックマークで記録に残し、読み返すのがおすすめです。
ポイント⑤転職サイトに登録から始める
転職サイトに登録することから始めることで、無理矢理にでも後回しを防ぎましょう。
復帰用の勉強の一番の敵は、挫折です。
後に引けない状況を自ら作っておかない限り、日常の雑事に追われて勉強は必ず後回しになり、復職自体が消えてしまいます。
応募して面接の日時を決めれば締め切りができるので、緊張感とやる気を維持しつつ復習ができます。
少しだけ心臓に悪い気もしますが、大丈夫!
3日坊主を数十回繰り返していた私でも、この方法なら続きました。
勇気を出して、えいや!と今この瞬間にでも転職サイトに登録してしまいましょう!
【これだけはやめて】私が挫折した勉強法
逆にもっともおすすめできない方法はこちらです。
「今日の治療薬」を読みながら、要点をまとめる
これは経験者として2時間で挫折することをお伝えしたい……。
辞書的に使うのはいいのですが、専門的で、全分野の資料を、書いてまとめるのは効率が悪く、やる気が持ちませんでした。
あとは
薬剤師国家試験対策アプリに挑戦して、分からなかった箇所を調べてまとめる
これは、ほぼ全問について調べるハメになります(笑)
やり遂げられれば効果は高いかもしれませんが、常人のモチベーションでは続きません。
認定薬剤師ネット講座を受講する
こちらは、コスパ悪すぎな落とし穴です。
勉強した気にはなるのですが、そもそも現役で勤務してる方向けなので内容は専門的で学び直しが必要な箇所に山ほどつまづいて進みませんでした。
書いてまとめてしまいがちなので膨大な時間がかかるのもデメリットですね。
……思い当たる節がありますか?
おお同士よ!頑張りましたよね!しんどかったですよね!
わかります無理ですよね!あんなの!酒でも飲んで忘れましょ!ね!
……失礼しました。
まだこの挫折を知らない方は幸運です。
是非とも私のような落とし穴にハマらず、スマートに復習を始めましょう。
さらにコスパを追求したい方は
この勉強法は基本的にコスパはいいのですが、少しでも安くしたいと思いますよね
さすが節約上手!主婦の鏡!
Amazonなどで書籍に目星をつけたら、是非フリマアプリで検索してみましょう。
専門書は意外とフリマに出ていますし、一般向けの本なら図書館でも借りられる(人気がないのですぐ借りられる)事があります。
図書館で借りた場合は覚えておきたい頁を、スマホで撮ってしまいましょう。
ストレージが心配なら、Googleドライブにフォルダを作ってぶち込んでおけばOKです。
これなら全頁でも保存できますので、電子書籍を無料でゲットしたようなものですね。
まとめ
ブランク長い薬剤師ママにおすすめのコスパのいい勉強法は、こちらでした。
- 転職サイトの情報から一件の求人に応募して、面接日時を決める
- その薬局近くの病院の診察科目をテーマに決める
- その科目の「医師が書いた一般向けの本」を読む
- その科目の「薬剤師が書いた薬剤師向けの本」を読む
- その科目の「医師が書いた医師向けの本」を読む
- 分野をしぼる
- 一般向けのものから始める
- 紙の本・雑誌で
- 書かない
- 転職サイトに登録から始める
いかがでしたか?
これを繰り返せば最速で実践的な知識が取り戻し、自信を持って復職することができますよ。
さあ、では転職サイトに登録して求人探しです。是非ここから一歩踏み出しましょう。