ブランク明けに復職するなら、どんな薬局がいいのかな?
ブランクありの人向けの研修あるみたいだし薬局チェーンがいい?
こどものことで急に休めるように、薬剤師が多い薬局がいいかな?
転職サイトで求人を見ている時、こんな疑問が浮かんできませんでしたか?
この記事では、ブランク10年のママが薬剤師復帰するのに是非おすすめしたい求人の特徴と、やめた方がいい求人の特徴をご紹介します。
是非これを意識して、転職サイトで薬局を検索する時に活用してくださいね。
ママ薬剤師の実情
ブランク10年あるママ薬剤師さんは、まず家庭中心で生きたいタイプだからこその長いブランクです。
学校以外で子どもを預けられなければ、職場で何があろうと必ず時間通りに帰るしかないです。
子どもが体調不良の時はシフトに出られませんし、学校から呼び出しがあれば早退するしかありませんよね。
つまり向いている職場の条件は
- 急な休み、早退が可能。なるべく短時間勤務
- 一人薬剤師にならない
- 責任があまり重くない
- 初めから高度な知識を要求されない
となると思います。
これを踏まえて、次からはおすすめの求人の特徴を見ていきましょう。
ブランク10年ママ薬剤師におすすめの求人の特徴
このような特徴の求人先ならば、前項のママ薬剤師の希望条件を満たしてくれる可能性が高いです。
- オーナー店長が薬剤師の個人経営薬局
- 処方箋枚数が少なめ。常時薬剤師2〜3人ほど。
- 単科の少規模クリニックの門前薬局
それぞれ詳しくお話していきましょう。
オーナー店長が薬剤師の個人経営薬局
オーナーが薬剤師で店長の薬局では、店長の手が空いていれば薬剤師業務をすることはよくあります
店長が対応してくれる可能性もありますので、比較的休みやすい・ママ薬剤師でも採用してくれる可能性が高いです。
加えて個人経営の薬局は、教育体制に期待が少ないため、新卒薬剤師が入りにくい雰囲気があります。
この点でフルタイム薬剤師が少ない傾向が高いので、パートアルバイト求人が出されやすいでしょう。
処方箋枚数が少なめ。常時薬剤師2〜3人
できれば処方箋枚数は少ない方がいいでしょう。
長いブランク明けは分からないこと・不安な事が多いはずです。
何かあればすぐに調べられる時間的余裕のある薬局を探しましょう。
処方箋内容にもよりますが、体感的には一人30枚を超えるあたりから「忙しい」と感じますね。
目安としては「1日処方箋80枚以内・薬剤師2〜3人」くらいの薬局がおすすめです。
単科の少規模クリニックの門前薬局
ブランク明けまでに必要な知識を取り戻すためには、分野を絞って集中するのが一番の近道です。
薬剤師復帰には、診療科の少ないクリニックの門前薬局が向いています。
具体的には
- 眼科
- 皮膚科
- 整形外科
- 小児科
- 耳鼻科
- 在宅中心
がおすすめですね。
患者さんの疾患や採用薬も一定で覚えやすいので早めに勘を取り戻せるでしょう。
またこのタイプの薬局はキャリアアップを目指す新卒薬剤師には向かないため、パート採用されやすい傾向もあります。
ブランク10年ママは避けて!向いていない薬剤師求人の特徴
逆にブランクの長いママ薬剤師はなるべく避けた方がいい求人はこちらです。
- 処方箋枚数が多い。常時薬剤師5〜6人
- 一人薬剤師の薬局・ドラッグストアに併設の薬局
- 総合病院の前の薬局、重い処方箋のクリニック門前
- 駅前、繁華街の薬局
どんな理由で避けた方がいいのでしょうか?
処方箋枚数が多い。常時薬剤師5〜6人以上
処方箋枚数が100枚以上、薬剤師が5人以上いるのが当たり前な薬局はそれなりに忙しいです。
不安があっても確認する余裕がなく、疑問があっても人に聞きにくいですよね。
帰宅してから勉強するにしても必要な知識も多くハードな毎日になるでしょう。
薬剤師復帰一箇所目では避けた方が無難です。
このような薬局は慣れて勘を取り戻した頃に転職しましょう。
一人薬剤師の薬局・ドラッグストアに併設の薬局
家族のためにブランクが長くなったママ薬剤師にとって、第一優先は家族ですよね。
緊急時には職場で何があろうと帰宅するなどの必要がありますので、一人薬剤師が前提なら選択肢からは外しましょう。
ドラッグストアに併設の薬局も求人は多いですが、ブランク明けにはお勧めしません。
こちらも一人薬剤師を求められる可能性が高く、どんな処方箋がくるか予想が出来ません。患者さんの背景や既往も分かりにくいため自信を持って服薬指導することが難しいです。
市販薬の知識も幅広く必要とされますね。
総合病院前や重い処方箋のクリニック門前
総合病院前は忙しい薬局が多いので求人は多いですが、まず避けた方が無難です。
処方箋枚数が多いと、即戦力として服薬指導を求められがちなのでブランク明けには荷が重すぎですね。
分野も多岐に渡るので、勉強が追いつかない可能性もあります。
さらに重い処方箋の出がちなクリニックの門前も避けた方がいいでしょう。
例えば
- 腎臓内科(透析クリニック)
- 循環器内科
- 脳神経内科
- 精神科
薬剤の種類が多く、相互作用なども重大になる処方が多い傾向にある病院門前です。
ブランク前にこれらの診療科に関わってた方は別ですが、私は自分の知識ではこれらは難しいと感じました。
駅前・街中の薬局
いわゆる、面で処方箋を受けるタイプの薬局も、ブランク明け直後には難しいと思います。
様々な処方内容に対応する幅広い知識が必要とされるため、勉強が間に合わない可能性があります。
また駅前などでは服薬指導にスピードを求められることも多いです。
ベテランのオーナー薬剤師さんが常にいて何でも聞ける場合以外は、私は避けていました。
難しそう?需要があればとにかくチャレンジの価値あり
どの求人も条件に合わない!全部私には向いてないかも!?と思うこともあるかもしれません。
でも大丈夫です。
あくまでオススメの傾向ですので、それ以外の点で気になる求人があったら詳細を問い合わせてみましょう。
案外自分に向いている職場が見つかるかもしれません。
私にとっては「とにかく近い」も重要でした
とにかく少しずつでも何か行動すれば、必ずいつか道は開けますよ。
まとめ
ブランク10年ママ薬剤師さんにオススメの求人は
- オーナー店長が薬剤師の個人経営薬局
- 処方箋枚数が少なめ。常時薬剤師2〜3人ほど。
- 単科の少規模クリニックの門前薬局
やめた方がいい求人は
- 処方箋枚数が多い。常時薬剤師5〜6人
- 一人薬剤師の薬局・ドラッグストアに併設の薬局
- 総合病院の前の薬局、重い処方箋のクリニック門前
- 駅前、繁華街の薬局
これらを意識すれば、特に研修等がなくても薬剤師復帰ができる職場が見つかると思います。
是非参考にして、働きやすい職場を見つけてくださいね。