ブランク10年から最短で薬局復帰!はじめの一歩は「絞る」ことから

おすすめ勉強法

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『子育て中でもスキマ時間に! ブランク10年のための薬局復帰おさらい帳』連載開始します!

実務重視・効率重視の学習プランで、一緒に最短で現場復帰を目指しましょう。

「もう一度、薬剤師として働きたい」

そう思っていても、10年という長いブランクを前に、なかなか最初の一歩が踏み出せないでいませんか?

「昔の知識なんて通用しないんじゃ…」

「子育てしながら勉強する時間なんてないし…」

こんな漠然とした不安で、復職を諦めかけていませんか?

わかります!私もこれで一年ぐずぐずしていました。

大丈夫です。その不安はスキマ時間の的を絞った勉強で乗り越えていけます。

この連載は、忙しい子育ての合間を縫って、最短で現場復帰を目指すママ薬剤師のための復習講座です。

今すべての知識を完璧にする必要は、これっぽっちもありません。

国家試験対策レベルの勉強もいりません。

あなたの復職先で必要とされて服薬指導ですぐ使える知識に絞り、効率的に学んでいきます。

さあ、今日から一緒に、復職への一歩を踏み出しましょうね。

この記事を書いた人
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ブランク10年を経て、復帰を果たした子持ち主婦薬剤師。
復職活動で悩んだ経験から、ブランクに悩むママ薬剤師の復帰を応援したい!とブログ開設。
薬局復帰を成功させるために役立つ情報を発信します★
今は飼えないけど、犬が好き。

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復職までの最短ルートは「闇雲に勉強しない」こと

ブランクが長くなると、「薬剤師国家試験の知識を全部やり直さないと…」と焦りがちです。

私は「今日の治療薬」を買って、「初めから終わりまで勉強する!」と意気込んで一日で挫折しました。

でも、安心してください。

10年前の知識は決して無駄ではありません。

薬の作用機序や薬理作用といった基礎は、今も昔も変わりませんよ。

大切なのは、「復職先で本当に使う知識」に絞って、効率よく復習することです。

子育て中のあなたは、おそらく「勉強に集中できるまとまった時間」はほとんどないですよね。

だからこそ、「スキマ時間」を最大限に活用できる学習戦略が必要です。

過去の私のように闇雲に専門書を広げて、すべての疾患や薬を網羅しようとするのは非効率的です。

この連載では、復職先の薬局での服薬指導で必要とされる知識にフォーカスします。

患者数の多い疾患・処方数の多い薬剤を中心に、まず基礎を頭に入れる。

細かいことは復職してから!

そうすることで、少ない労力で最大の成果を出し、自信を持って復職に臨めるようにします。

まずはここから!最低限押さえておくべき3つのポイント

とはいえ、具体的に何から始めればよいのか?

まずは、どんな薬局でも共通して必要となる、この10年で大きく変わった【3つ】から押さえていきましょう。

これで【浦島太郎状態】は防げます!

ポイント1:最新の「法律・制度」は必ずチェック!

薬剤師の仕事は、法律や制度の改正に大きく左右されます。この10年で特に重要な変化があったのは以下の3つです。

  • 医薬品医療機器等法(旧薬事法)の改正:
    2014年の法改正により、一般用医薬品のネット販売が解禁されました。
    また、薬剤師の「かかりつけ機能」や薬局の「健康サポート機能」がより重視されるようになりました。
    患者さんや地域の健康に貢献する、薬剤師の役割が拡大していることを理解しておきましょう。
    「薬機法」と略されています。
  • オンライン診療・服薬指導:
    2020年以降、新型コロナウイルスの影響でオンライン診療が一気に普及しました。
    それに伴い、ビデオ通話などを使ったオンラインでの服薬指導も可能になっています。
    対面での服薬指導とは異なる注意点があるため、事前に概要を知っておくと安心です。
  • 電子処方箋の導入:
    2023年1月から、電子処方箋の運用が開始されました。
    これまでの紙の処方箋とは異なり、医療機関から薬局へ、処方箋情報がオンラインで送られます。患者さんの薬の履歴を一元管理しやすくなるメリットがある一方で、新しいシステムへの対応が求められます。
  • マイナ保険証

「え、全然知らない…」と不安になった人もいるかもしれません。

でも大丈夫!

まずは「こんな制度があるんだな」と言葉だけ頭の片隅に入れておくだけで十分です。

ここ10年での変化や、復職してから私が初耳だったものは以下の記事にまとめました。

知っておくと面接で【浦島太郎状態】を防げますので、是非どうぞ。

ポイント2:ジェネリック医薬品の最新動向

ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、この10年でさらに普及しました。

「2029年度末までに全ての都道府県で数量シェア80%以上を継続する」と目標を掲げています。

実際、多くの薬局で積極的に推奨されています。

それはそれとして、

重要なジェネリック薬の薬価は下げ過ぎるなよ!

製造停止されて困ってるんだよ!

余計なことばっかして!と厚労省への怒りがわいてきますね。

この件に関して一番重要なポイントとしてはこちらです。

  • 「ジェネリックを選択」が基本:
    最近は一般名処方(商品名でなく成分名が記載)が主流です。
    「先発品希望」と申し出るか、医師の指定がない限りジェネリックで処方されることが多い。
    これからの薬の復習は成分名を重視して進めましょう。
  • 患者さんへの説明義務:
    ジェネリック医薬品について、患者さんに正確な情報を提供することは薬剤師の重要な役割です。「なぜジェネリック医薬品を推奨するのか」「先発品との違いは何か」など、自信を持って説明できるように、基本的な知識を確認しておきましょう。
  • 同等性・代替性の判断:
    先発品とジェネリック医薬品の間に、添加物や剤形の違いからくる服用上の注意点がないか、といった判断も求められます。特に新薬が次々と登場する中で、後発品の数も増えています。


10年前とちがい、商品名より成分名重視で記憶しましょう。

最短で知識を身につける!「薬局の門前病院」から学習分野を絞る方法

さて、ここからが「最短」で復職するための最も重要なポイントです。

あなたは、すでに求人サイト等で自宅周辺の薬局に目星をつけていることでしょう。

個人的な印象ですが多くの調剤薬局は、近くの病院(「門前病院」と勝手に言っちゃいます)の処方箋を主に扱っていますよね。

そして、門前病院の診療科によって、薬局で扱われる薬は大きく異なります。

例えば

  • 内科がメインの病院の門前薬局
    高血圧や糖尿病、脂質異常症などの慢性疾患の薬が中心。
  • 整形外科がメインの病院の門前薬局
    鎮痛剤や骨粗鬆症治療薬、湿布薬などが頻繁に出る。
  • 小児科がメインの病院の門前薬局
    抗生物質や解熱剤、喘息治療薬が多く、水薬や散剤を正確に調剤するスキルが求められる。

どうでしょう?

薬局によって、かなり違いますよね。

すべての分野を網羅的に復習するよりも、志望する薬局の門前病院の診療科に絞って勉強する方が、圧倒的に効率的だと思いませんか?

もし不採用でも知識がその分増えるだけなので、無駄なしです!

実践!3ステップで学習分野を絞り込む

ステップ1:志望する薬局をいくつかピックアップする

ママ薬剤師におすすめなのは何よりも自宅周辺の薬局です!

通いやすい店舗、災害があっても歩いて帰宅できる店舗です。

必ず実際の求人情報をもとにいくつか薬局をリストアップしましょう。

ハローワークや転職サイトの情報、薬局のホームページをチェックするだけでも十分です。

ブランク長めのママ薬剤師さんに特におすすめの職場についてはこちらの記事にまとめました。

ステップ2:門前病院の専門分野をリサーチする

ピックアップした薬局のホームページや求人情報に、「○○科の処方が中心」などと記載されていることがあります。

もし記載がなくても、Googleマップなどで薬局の近くにある病院を調べてみましょう。

病院のホームページを見れば、どんな診療科に力を入れているかが分かります。

ステップ3:絞った診療科の「よく出る薬」「よくある疾患」から復習する

リサーチで分かった専門分野の薬から、復習をスタートします。

「でも、どうやって?」

「調べるの面倒くさい…」

「テキスト買わなきゃいけないかなぁ…」

こう思いませんでしたか?

ご安心ください。

次回の連載からは、この方法に沿って、各診療科でよく処方される薬と、この10年で登場した新薬などをピンポイントで解説していきます!

ここでおすすめしている勉強法について詳しくはこちらに↓

次回予告:いよいよ実践編!「眼科」でよく出る薬を徹底復習

第2回は、ママ薬剤師さんのブランク明けに最もおすすめな【眼科編】です。

眼科領域の薬は特殊な剤形や使い方が多く、勤務経験がないと戸惑う方も少なくありません。

しかし、対象が「目の疾患」と絞れているので、勉強としてはかなりとっつきやすいです。

  • 緑内障や白内障、ドライアイなどでよく使われる点眼薬の種類と使い分け
  • 副作用や保管上の注意点
  • 目薬と内服薬の併用時の注意点

など、現場で「分かっていて当然」と思われがちな知識を、丁寧に解説していきます。

「面接前に知っておくべきこと」だけを厳選して解説しますので、どうぞお楽しみに。

あなたの復職への第一歩を、全力でサポートします。

スキマ時間に一緒に頑張りましょう!

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